建設業の保険は何を確認する?工事・賠償・従業員のケガへの備えを整理

労災・建設業

建築・建設会社の保険を調べ始めると、似た名前が多く、何から確認すればよいか迷うことがあります。この記事では、工事そのものの損害、他人への賠償、働く人のケガを分けて、自社の備えを整理する視点を紹介します。

保険名より先に、仕事の内容を書き出す

住宅の新築、店舗の改装、設備工事、外構工事など、建設業でも仕事の内容はさまざまです。元請か下請か、施工場所はどこか、どの作業を自社で行うかを整理しましょう。高所作業や火気の使用、お客様が生活している場所での施工など、現場の特徴も確認します。普段の工事と、ときどき受ける工事を分けて書くと、説明の漏れを減らせます。

STEP 01
整理

工事内容・立場・働く人を一覧にする

STEP 02
分ける

工事の損害・賠償・ケガを区別する

STEP 03
照合

契約書類と現場の実態を確認する

工事の物と、他人への損害を分ける

工事中の建物や資材に損害が生じる場面と、作業中に近隣の車や通行人に被害を与える場面は、確認する保険の分野が異なります。工事保険は工事の対象物などの損害、請負業者賠償責任保険は工事・作業に伴う他人への損害賠償責任を確認する際の手がかりです。ただし、名称だけで補償の可否は判断できません。工事の種類、対象物、事故原因、特約などを契約ごとに確かめる必要があります。

従業員のケガは別の確認が必要

働く人のケガについては、公的な労災保険と民間保険を分けて考えます。労災保険は業務や通勤に起因する労働者の傷病等に対する公的制度です。一方、民間の労災上乗せ保険などは契約に基づく備えで、公的制度の代わりではありません。従業員、役員、協力会社、一人親方など、働く人の立場を整理し、公的制度の適用は関係機関、民間保険の対象者は契約先に確認しましょう。

POINT

「建設業の保険に入っている」という一言では、対象工事や対象者まで分かりません。現場の実態と契約の記載を照合しましょう。

工事が終わった後も視野に入れる

完成後に施工部分が原因で周囲の物に被害が出るなど、引き渡し後に問題が判明することもあります。作業中の事故と、終了後の仕事の結果による事故を同じ扱いと考えないことが大切です。また、施工部分自体の手直し費用と、それ以外の物への損害も分けます。保険を確認する前に、点検記録や引き渡し書類、顧客からの連絡を残す仕組みを整えておくと役立ちます。

契約書類と現場の実態を照合する

保険証券で契約名や期間を確認したうえで、重要事項説明書や約款、特約も読み合わせます。対象となる工事、補償を受ける会社や人、自己負担、補償されない場合、事故時の連絡方法を確認してください。保険だけで備えを完結させず、作業前の安全確認、養生、協力会社との連絡も続けましょう。相談時には工事一覧や事業内容の分かる資料を用意すると、確認が具体的になります。

自社で確認したいこと

  • 普段と異なる工事も事業内容に含めて伝えていますか。
  • 作業中と引き渡し後の事故を分けて確認していますか。
  • 保険証券だけでなく、約款や特約を確認できますか。

新規の保険相談・ご契約内容の確認をご希望の方へ

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本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の保険商品の勧誘・推奨を目的とするものではありません。民間保険の補償内容、対象、免責事項、保険金の支払条件等は、保険会社・商品・契約内容・事故状況等によって異なります。詳細は各保険会社のパンフレット、重要事項説明書、約款等をご確認ください。公的な労災保険の適用や手続きは、雇用や作業の実態等に応じて関係機関にご確認ください。

参考

参考資料は制度やリスク、保険の一般的な仕組みを理解するためのものです。個別契約の補償内容や支払可否を示すものではありません。

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