内装・改修工事の発電機はどこに置く?一酸化炭素中毒を防ぐ確認と建設業の保険

労災・建設業

内装工事やリフォーム工事で、電源確保のためにエンジン式発電機を使うことがあります。「雨にぬれないよう建物内へ」「近隣への音を抑えるため養生の内側へ」と置き場所を変える前に、確認したいのが排気の行き先です。

建設会社や工務店が備えたい工事中の事故には、転落や接触だけでなく、一酸化炭素中毒もあります。従業員や下請の職人、一人親方が同じ現場で働くからこそ、使用する機械と設置場所を作業前に共有しましょう。

「短時間だから」「窓が開いているから」で判断しない

一酸化炭素は無色・無臭で、においで危険を判断できません。東京労働局の資料では、建設現場の発電機やエンジン式コンプレッサーによる中毒に加え、騒音対策や窓の養生、寒さ、短時間の作業を理由に閉め切って使った場面が挙げられています。

特に携帯発電機について、NITEは屋内では使用せず、屋外でも出入口や窓から排ガスが入り込まない、風通しのよい場所で使うよう注意を促しています。「窓を少し開ければ屋内でも使える」と考えないことが大切です。

工事前に行う3STEP

STEP1 持ち込む機械と電源を確認する

発電機だけでなく、エンジン式の小型機械も確認します。誰が何を持ち込み、どこで動かすのかを、元請・下請で共有しましょう。

屋内作業では、現場の電源やバッテリー式・電動式の機械を利用できるか検討します。代替できない場合も、現場判断で使い始めず、責任者や機械の貸出会社などに相談して、安全な作業方法を決めます。

STEP2 設置場所と排気の行き先を確かめる

屋外に置いた場合も、排気が窓や出入口、隣接する建物へ流れ込まないか確認します。車内やテント内への設置も避けてください。

雨よけや防音のための囲いで、排気がこもる状態にしないことも重要です。雨天時は取扱説明書に従い、安全な設置ができなければ使用を見合わせる判断を含めて準備しましょう。

STEP3 養生や工程が変わったら再確認する

朝の確認後に窓を養生したり、仮囲いを追加したりすると、空気の流れが変わることがあります。

「発電機を移動する人」「養生を変更する人」が別でも、変更内容が伝わる連絡方法を決めましょう。別の下請会社や応援の職人が入る際にも、機械の使用場所を共有します。

体調の異変は、作業を続けず伝える

厚生労働省等の資料では、一酸化炭素中毒の症状として頭痛や吐き気などが示されています。作業中の体調不良を、疲れや風邪と自己判断して続けないことが大切です。

異変があれば作業を中止し、安全な場所への退避と周囲への周知を優先します。中毒が疑われる場合は119番通報し、使用機械や現場の状況を伝えて指示を受けてください。救助のためでも、危険な場所へ無防備に立ち入らないようにしましょう。

建設業の保険は「ケガ」だけでなく事故の内容を具体的に伝える

加入している保険を確認するときは、「作業中に具合が悪くなった」だけでなく、発電機の使用状況や中毒の疑いなどを具体的に伝えます。

民間の傷害保険や労災上乗せ保険では、急性中毒などの扱い、対象となる人、対象外となる事項を契約ごとに確認する必要があります。従業員、下請会社の従業員、一人親方が、すべて同じ条件で対象になるとは限りません。

公的な労災保険の扱いは所轄の労働基準監督署等へ、民間保険は加入先へ個別に確認しましょう。

POINT

発電機を「屋外に置いた」で確認を終えず、排気がどこへ流れるかまで確認しましょう。機械・設置場所・養生の変更を、関係する会社で共有することが予防につながります。

本記事は一般的な情報提供を目的としています。実際の作業では取扱説明書と現場の安全管理手順に従ってください。公的制度の適用や民間保険の補償・支払条件は、個別の状況と契約内容によって異なります。

新規の保険相談・ご契約内容の確認をご希望の方へ

新たに保険への加入をご検討の方や、事業に必要な保険について相談したい方は、お気軽にお問い合わせください。

現在ご加入中の保険の見直しや契約内容の確認も承ります。保険証券をお手元にご用意いただくと、確認がスムーズです。

リスクマネージメントサービス:052-443-4434

名古屋市・あま市・清須市・津島市・稲沢市・一宮市・北名古屋市など尾張地域をはじめ、愛知県・岐阜県・三重県の皆さまへ。

← 記事一覧に戻る