火災・地震
地震の直後に通常業務へ戻ろうとすると、新たな危険を見落とすことがあります。安全確認から事業再開までの順番を整理します。
再開より先に人の安全を
揺れが収まった後も、建物や設備の状態、余震、火災、周辺道路などを確認します。従業員や来訪者の安否を把握し、危険な場所への立ち入りは避けましょう。建物の安全性に不安がある場合は、専門家や管理者の確認を待つ判断も必要です。連絡がつかない従業員には、決めておいた別の手段で安否確認を行います。
安否と拠点の危険を確認
被害と使える資源を記録
優先業務から段階的に判断
被害と使える資源を切り分ける
建物、機械、在庫、通信、電力、水、取引先や仕入先の状況を一つずつ見ていきます。外見上の損傷が小さくても、設備の試運転やデータの確認が必要なことがあります。写真と時系列の記録を残し、危険な片付けを急がないことも重要です。
同時に、使える人員、代替拠点、在庫、外部委託先を確認します。「何が壊れたか」だけでなく「今できること」を見えるようにすると、顧客への説明や再開の判断が進めやすくなります。
再開の速さだけでなく、安全に続けられる状態かを判断することが重要です。判断役と代役を平時に決めておきましょう。
優先する業務と連絡先を決める
すべての業務を一度に再開するのは難しい場合があります。顧客への影響が大きい業務、復旧に必要な作業、期限のある取引を分け、担当と代替手段を決めましょう。従業員、顧客、仕入先へ、現時点で分かっていることと次の連絡予定を伝えることも信頼につながります。
平時に決めておくと役立つこと
緊急時に初めて代替拠点や仕入先を探すのは難しい場合があります。重要なデータの保管と復元方法、設備の点検を依頼する先、従業員への連絡手段を平時に確認しましょう。拠点が使えない場合にどこで判断を行うか、経営者が連絡できない場合の代役も決めておくと、対応が止まりにくくなります。
復旧費用や事業の中断による影響を把握するため、被害の写真、修理の見積り、休止した業務の記録などを整理することも役立ちます。加入している契約を確認する場合は、対象の場所や物、原因、条件を資料で確かめ、個別の判断を契約先に問い合わせてください。
自社で確認したいこと
読んだ内容を自社の現状に当てはめ、次の項目を確認してみましょう。すべてに一度で答える必要はありません。分からない点を見つけることも、備えの一歩です。
- 従業員や来訪者の安否確認方法を共有していますか。
- 重要なデータ、設備、代替拠点の状況を確認できますか。
- 再開の判断役が不在の場合の代理を決めていますか。
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