労災・建設業
完成・引き渡し後に水漏れの連絡を受けたら、原因や責任をすぐに決めつけず、被害の拡大を防ぐ対応が必要です。施工部分の手直しと、周囲に広がった損害を分けて、記録や契約確認の進め方を紹介します。
連絡を受けたら安全と生活への影響を確認
漏水している場所、現在も水が出ているか、電気設備の近くか、下階や隣室にも影響があるかを確認します。必要に応じて設備の専門担当者や建物の管理者と連携し、危険な場所への立ち入りを避けてください。お客様には安全確保を優先してもらい、無理な操作や分解を求めないようにします。会社の連絡担当と現場確認の担当を決め、次の連絡予定を伝えると行き違いを減らせます。
安全と漏水の拡大を防ぐ対応を確認
施工・発見・被害を時系列で記録
引き渡し後の事故の扱いを契約先へ確認
施工と発見の経緯を時系列で残す
工事の内容、施工日、完了・引き渡しの状況、点検や試運転の記録、最初に異常が分かった時刻を整理します。お客様から聞いたことと、自社が現場で確認したことを分けて記録しましょう。写真、図面、使用した部材、協力会社とのやり取りも確認します。漏水は施工以外の原因が関係する場合もあるため、調査前に自社の施工ミスと断定したり、反対に責任がないと決めつけたりしないことが大切です。
直す費用と広がった損害を分ける
漏水の原因となった部分の手直しと、床・壁・家具などへの被害は分けて整理します。お客様の生活や営業への影響がある場合も、その内容と期間を事実として残しましょう。修理の見積もりは原因箇所の作業、周辺の復旧、応急対応など、内訳が分かる形にすると役立ちます。工事の保証や契約上の対応と、保険の補償は同じではないため、それぞれの確認を並行して進めます。
施工部分の手直しと、ほかの物への損害は分けて考えます。「水漏れだから保険で対応できる」と判断せず、原因・時期・損害の範囲を確認しましょう。
引き渡し後の事故の扱いを確かめる
仕事が終わった後、その仕事の結果に起因する他人への損害賠償責任は、生産物賠償責任保険などを確認する際の視点です。ただし、施工した部分自体の手直しや損害、事故の発生時期、特約などによって扱いが異なります。作業中の事故に備える契約が、そのまま完成後の事故にも対応すると考えないでください。事故の事実と契約資料を保険会社・代理店に伝え、個別に確認します。
再発防止は引き渡し前の確認へ戻る
調査で分かったことを踏まえ、施工手順、部材の管理、試運転、チェック担当、協力会社との連絡を振り返ります。点検をしたことだけでなく、どの箇所を誰が確認したかを残すと、次の現場で使いやすくなります。お客様には確認済みの事実と今後の対応を丁寧に説明し、原因や費用が未確定の段階で支払いや補償を保証しないようにしましょう。連絡履歴を一つにまとめることも大切です。
自社で確認したいこと
- 完了・引き渡しと点検の記録が残っていますか。
- 原因箇所と周囲の損害を区別して記録していますか。
- 完成後の事故について契約の条件を確認していますか。
新規の保険相談・ご契約内容の確認をご希望の方へ
新たに保険への加入をご検討の方や、事業に必要な保険について相談したい方は、お気軽にお問い合わせください。
現在ご加入中の保険の見直しや契約内容の確認も承ります。保険証券をお手元にご用意いただくと、確認がスムーズです。
リスクマネージメントサービス:052-443-4434
名古屋市・あま市・清須市・津島市・稲沢市・一宮市・北名古屋市など尾張地域をはじめ、愛知県・岐阜県・三重県の皆さまへ。
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の保険商品の勧誘・推奨を目的とするものではありません。民間保険の補償内容、対象、免責事項、保険金の支払条件等は、保険会社・商品・契約内容・事故状況等によって異なります。詳細は各保険会社のパンフレット、重要事項説明書、約款等をご確認ください。
← 記事一覧に戻る